旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。

2008/12/04小説

喪失症という病気にかかった世界?でのお話。面白かったです。最後まできちんと通して読んだ小説としては久しぶりかも。

喪失症にかかると名前を失い、色を失い、最後には存在が消えてしまう。固有名詞が存在するものにはどのようなもの*1でもかかる模様。そのような世界で、喪失症にかかった少年と少女がスーパーカブで2人で当てのない旅をするお話。

社会が成り立たなくなり崩壊しつつある世界で、絶望することなく生きている人たち。そんななかで、少年少女が旅をし、いろいろな人と出会いわかれていく。「キノの旅」を連想する感じだけど、こっちは平穏な世界を前向きに生きていこうとする感じかな。

もしかしたら、ある意味、古代文明以前の名前をつける習慣が付く前の世界に近いのかも知れない。

*1 : 社名や地名など

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

2008/05/25小説
今更ながらに読んだ.

若者の視点から,世の中の不条理とかを見たもの.なんとなく同感できるところはあった.自分が同じ立場におかれたら同じようなことをしていたと思う一方,事なかれ主義的に無かったことにしてしまいそうな自分もいる.


破滅主義というのかな.将来に対する不安とか自分の無力さなどに対するやり場の無い憤り.そういったものを解消する1つの手段なんだろうなぁ.暴走族とか,万引きとかいろいろ犯罪を犯している若者は,結局,今の自分が気に入らず,良くも悪くも"今"が変化することを望んでるんだろうね.

小説の感想

2008/05/25小説

作者が本当に言いたかったことが読みとれてるかは別として,本を読んで思ったこと.本とは関係ないことが書かれることがあるかもしれません.

個人的にミステリーとかファンタジーが好み.なので必然的にラノベが増えてく.

まだ読んでない

  • [野村 美月] "文学少女"と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

読みかけ

  • [橋本 紡] 猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
  • [T.S. ストリブリング][倉阪 鬼一郎] カリブ諸島の手がかり (河出文庫) [ミステリ]
  • [有栖川有栖] 白い兎が逃げる (光文社文庫) [ミステリ]

読んだ

感想は下の記事リストから

  • [柄刀 一] fの魔弾 (光文社文庫) [長編本格推理]
  • [滝本 竜彦] ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)
  • [山本 弘] 神は沈黙せず (角川文庫)
  • [柴田哲考] TENGU (祥伝社文庫)
  • [萬屋 直人] 旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
  • [山田 信哉] 女子大生会計士の事件簿 DX.1 ベンチャーの王子様 (角川文庫)

読んでいるシリーズ

  • [野村 美月] 文学少女シリーズ (ファミ通文庫)
    名作文学を題材としたシリーズ.これを書くに当たってどれだけ名作を読み込んだんだろう...
    一応完結してる
  • [西尾 維新] 戯言シリーズ (講談社文庫)
    読めない漢字多々.キャラクターにインパクトありすぎな感じが否めないところ.ハードカバーの方は完結してるらしい.
  • [山田 信哉] 女子大生会計士の事件簿 シリーズ (角川文庫)
    会計のことがちょっとはわかるかも...