ハプニング
いきなり襲ってきた<見えない脅威>.なんの前触れもなく一般市民が,言葉を失い,方向感覚を失い,そして死んでいく.ニューヨークセントラルパークを中心に広がったこの脅威はどこまで広がるのか.
以下ネタバレ注意
地球の温暖化や新型ウイルスと言った見えない恐怖を表した1つの作品だと思う.
米国の映画&サスペンスの典型的な作品でした.
- 次々と襲われる
- ちりぢりに
- 最後の一人になってなんとか生き延びる
- 数ヶ月後,また同じ脅威が
地上波を待って見ても良い程度の内容.
植物が人間を狂わせる神経毒を出して人間を襲うというもの.
- 半径数百キロの一部の植物が神経毒を出す
- ほんの24時間程度で毒を出さなくなる
- 人間が多いところで神経毒を出す\人が多いところから始まり,少ないところへと広がっていく.
- 毒は風に乗って広まり,短時間(数分?)程度で霧散する
という妙な条件付き.
1と2は然変異で生まれたものが飛散できる範囲だった,その機能は24時間程度で役目を終える機能ということで納得するにしても,3-4が理解しがたいところ.いや,作中でも自然のことは分からないとは言っていたけど.
3.人間の多いところで~.植物は何を持って人間を判別してるのか?植物にとっての天敵は人間よりも草食動物とかのはず.食物連鎖を考えるにしても人間を対象とする理由はない.
4.風に乗って~.町中の人を狂わすには数分で霧散する程度では届かない.また,ニューヨーク全体を対象とできるほどの量の神経毒を出せる植物っていったいなに.
まあ,この辺が謎なのがサスペンスと言うことか.個人的にはきちんと謎を解き明かして欲しかったところだけど(主人公科学者だし).
なんか主人公が科学者という事を強調しておきながら生かし切れてなかったような...
設計,実験,観察,考察が必要とか言いながら,それほど考えるようなシーンは無かったし.ただ,確かに,直感的な行動よりは論理的な行動のほうが多かった.
前に見たI_an_Legendは謎のウイルスと戦おうとした科学者.今回のは家族と逃げようとした科学者.まあ,24時間という短時間での出来事という制限があるので行動が違うのは当然だけど,共に設定に微妙に無理があると言うことを目をつぶったとしたらI am Legendのほうが面白かったと思う.